日記

ありがとう…ボンの旅立ち

うちの失敗談で書いた、闘病中のボン。

昨日、10/14の1:15に旅立ちました。
6歳半という短い時間でしたが、とっても濃い時間だったと思います。
初めは、この子を幸せにしたいと思っていたのですが、それは逆で、幸せにしてもらったのは、私の方でした。

抗がん剤治療の断念から

うちのやりくり失敗談…その3 ペット保険(ボンの闘病記)③ 実は、新しく行くことになった病院、自宅から70㎞離れたところにあるんです。ちょっと遠いですよね…でも、それでもこの病院がいい!と思える...

ここにも書きましたが、3回目の抗がん剤治療が終わってから、肝炎が悪化したので、抗がん剤治療を断念し、炎症を抑えるため?にステロイドの治療に切り替えました。

ただ、先生がおっしゃるには、もうステロイドが効くのを祈るしかない状態…
と言うことは、いずれステロイドも効かなくなるのでどうしようもないということ…
でも、ステロイドを再開してから、またご飯を自分で食べ、そこそこに動き回り、ボンらしさが戻ってきたのが嬉しかった。

先生の配慮で、通院回数を減らして、薬で状況を見守ろうということになり、お薬を配送してもらうことになった時、台風の影響で薬が届かなくて、状態が悪化…なんてハプニングもあったり。

毎朝の日課

私自身がアトピーなこともあって、ステロイドの怖さ(特に内服)を理解しているのですが、それでもボンの身体にとっては無くてはならないものでした。

ここ数か月は、毎朝起きてすぐにねーさんの朝食を用意して、ボンに薬を飲ませる…それが私の日課。
嫌がるボンを捕まえて、カーラーをつけ(服薬する合図)、錠剤を口に入れる…
最近は、私が上手くなったのか、ボンが諦めて協力してくれてたのか、かなりスムーズに飲めるようになっていました。

初めの頃は、嫌がって逃げるので泣き落とし…ではないですが、涙を流しながら、飲んで…飲まないと死んじゃう…と言いながら飲ませていました(笑)

異変

下痢

10月に入ってすぐ…
ボンが下痢をしました。
水様便…がんの検査の時に、腸を切ったのでその影響かもしれないし、たまたま調子が悪かっただけかもしれないし、再発したかもしれない…

一応、病院に状況の電話をしたら、うんちを持って来て欲しいと言われましたが、私もとーさんも仕事でどうしても行けないのと共に、うんちがだんだん正常になったので、(週末に受診予約を入れていたのもあって)その日の受診は見送りに。

それからは、下痢もすることなく元気に過ごし(もちろん黄疸はありましたが)、受診日に点滴でステロイドを入れて頂き、お薬をもらって帰りました。

相変わらず、ビリルビンは高いし、黄疸もヒドイ。
でも、そこそこに元気で、しっかりご飯も食べる…別れの日はまだ先にあると思っていました。

嘔吐

病院から1週間。
10/6の朝…
ボンが数回嘔吐しました。

薬も一緒に吐いたので、もしかしたら、もうステロイドが効かなくなったのかもしれない…そんな不安を抱きました。

苦しい決断

嘔吐してから、ずっとボンの様子を見ていました。
嘔吐から後、ずっとご飯を口にしない。
水も普段の回数から比べたら、ぐっと減って、強制給餌や強制給水を試みましたが、今までになく頑なに拒否され、強制を辞めました。

受診も考えたのですが、もし、ステロイドが効かないなら…
病院でのストレス、通院中のストレスを考えたら、自宅でこのまま穏やかに一緒に時を過ごす方が、ボンにとっての幸せじゃないか…

とーさんと話し合って、よっぽどの時以外は、受診はせずにこのままボンを看取ろうと決めました。

最期の時間

それから、亡くなるまで1週間でした。
でも、猫のボンにとったら、何倍にも感じられる長い時間だったと思います。

本当に辛かった…
肝臓が悪いので、水を飲みたくなるんですよね。
給水器の前で、流れる水を眺めている姿は胸が締め付けられました。

きれい好きで潔癖症のボン…最後はグルーミングも出来ず。
1度だけでしたが、布団に阻喪したり。
本当に、本当に見ているのが辛かった。

後半は、体温も低くなり、呼吸も浅くなって、いつ眠ってしまってもおかしくない状態で、夜中でも1時間に数回様子を見たりして、心が休まることがありませんでした。

あの日は、ずっと床で寝ていたボン。
痩せて骨だけになっている身体に床は痛くないかな?と思ってお布団に行こうかと声を掛けました。

もうほとんど反応がなくて、目も見えてないだろう…という状態だったのですが、この声掛けにしっぽの先だけですが反応してくれて。

お布団に寝かして数秒後に遠吠えのような雄たけびをあげ、1.2分ほど苦しみましたが、逝ってしまいました。
きっと、翌日、私たちの仕事が休みで一緒に見守れる時間を待っててくれたんだろうと思います。

最高のドラ息子

何度も、何度も、今日明日死ぬかもしれないという状態から奇跡を起こしてくれたボン。
きっと、私が心穏やかに過ごせるようにと、しんどいのに何度も耐えてくれたんだと思います。

ボンが旅立って…喪失感と安堵感が交互に襲ってきます。
でも、最期を看取れたという気持ちが大きく、後悔はありません。
きっとこれが最良だった…そう思える最期の瞬間でした。

ただ、ほんとうに寂しい。
会いたくて、抱きしめたくて、触れたくて仕方ない。

今朝は、幻なのか本当にボンなのかはっきりとはわからなかったのですが、朝食を食べている時に、横目にボンが見えました。
そのボンは、元気な姿でしっぽをピンっと立てでながら小走りで近寄ってきました。
きっと、痛みや苦しみから解放されて、喜んでいるんだろうな…

昨日は、最後の瞬間の雄たけびや痙攣を見たりした衝撃からか、あまり涙が出なかったのですが、今日はじわじわと溢れてきます。
しかたないですよね、最愛で最高のドラ息子だったんですから。

ボン、たくさんの幸せをありがとう。
大好きだよ…

ボンのためにも、これからもっと色々頑張って、人間として成長出来たらいいなと思います。
だから、ママを見ててね、ボン。

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